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若者に人気の「電子たばこ」から発がん性物質 紙巻きたばこと比べ10倍以上、厚労省研究班が分析 – 香りや味のついた液体を電気で熱し、蒸気を吸う「ベープ」と呼ばれる現在、国内で流通している「電子たばこ」から、発がん性物質が検出されたことが厚生労働省研究班への取材でわかりました。政府は安全性や規制の是非について議論を始めました。 厚生労働省は、午前10時からたばこの健康への影響を評価する専門家委員会を開き、「電子たばこ」の安全性について初めての議論を行っています。 「電子たばこ」は、カートリッジに入れた香りのついた溶液を電気で熱し、蒸気に変えて吸う「ベープ」と呼ばれるタイプの商品が、国内で若者を中心に急激に広がっています。 (Q.いつから電子たばこを吸っている?) 「2か月くらい前から。吸いやすいのと、もともとたばこは吸ってないんですけど、自然に生活に入ってきた感じ」(女性) 電子たばこの溶液には、ニコチンを含むものと含まないものがあり、紙巻きたばこの禁煙目的で、電子たばこを始める人も少なくありません。しかし、その電子たばこが、健康に悪影響を与える可能性があることが、厚生労働省研究班への取材で分かりました。 国立保健医療科学院の櫟田部長の研究チームは今月、国内で流通するニコチンを含まない電子たばこの蒸気に含まれる成分を分析しました。その結果、複数の電子たばこの蒸気からホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの発がん性物質が検出されたということです。 「このピークがホルムアルデヒドのピーク。こちらがアセトアルデヒドのピーク。ホルムアルデヒドは一般環境では、シックハウスで問題になってますけど、発がん性物質ですね」(国立保健医療科学院 欅田尚樹部長) これらの発がん性物質は、紙巻きたばこの煙にも含まれていますが、厚労省研究班の今回の分析では、紙巻きたばこと比べ、10倍以上高い濃度のホルムアルデヒドが検出された商品もあったということです。 「(溶液が)熱を加えられて酸化すると、(発がん性物質が)出てくるものですから、どういった状況でも発生する可能性はある。電子たばこという商品そのものを規制していくことを考えないと」(国立保健医療科学院 欅田尚樹部長) 厚労省研究班は、「吸っている本人だけでなく、周りの人の健康に悪影響を及ぼす可能性がある」として、今回の分析結果を27日に行われている専門家委員会に報告しました。委員会は今後、健康への影響の有無について議論を行い、結論を出す予定です。 電子たばこをめぐっては、日本では規制がなく、未成年が海外からインターネットでニコチン入りの電子たばこを取り寄せ吸っても、取り締まることが出来ないため、規制が必要との声も上がっています。 WHO=世界保健機関も今年8月、「健康に深刻な脅威をもたらす」として、各国に対し、電子たばこの未成年者への販売禁止や公共の建物内の使用禁止などを勧告していて、政府は今後、専門家委員会での安全性の議論を踏まえ、規制が必要か検討を行うことにしています。(元記事:TBS Newsi)

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